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ニューヨーク不動産仲介のトップチーム
ブラックストーンの新たな不動産投資 ”エンタメ不動産”
今日は、ニューヨークでブラックストーンや不動産開発業社が新しいタイプの事業展開を試みているというニュースをお伝えします。現在、アメリカの先進的な企業では、週に４日だけ働く「週休3日制」を導入し始めるところが出てきています。また、他の企業でも「ハッピーフライデー」と呼ばれる取り組みで、金曜日は午前中に仕事を終えて帰宅するなど、労働時間が徐々に短くなっています。
現在進行中のAIブームの影響もあり、このトレンドは加速していくとされています。これにより、労働に拘束される時間が減少し、その代わりにエンタテインメントや余暇に費やす時間が増えるでしょう。その結果、エンタテインメントコンテンツの消費量も増加すると予想されています。
この動向に注目したブラックストーンや不動産開発業者たちは、マンハッタンに映画やテレビのスタジオを建設する計画を進めています。これまでは、マンハッタンの土地価格の高さから、映画スタジオなどは市内外に設けられていましたが、今回の取り組みは賃料を上げる余地があると判断された結果です。
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ブラックストーンと不動産大手のボルネード・リアルティ・トラストが協力して、マンハッタン初の大規模な映画・テレビスタジオを建設する計画です。このプロジェクトには不動産投資信託のハドソン・パシフィック・プロパティーズも参加し、計画には3億5000万ドルの投資がされます。その背後にある考えは、ストリーミングサービスの需要が高まっており、それに見合った開発費がかかるマンハッタンでのプロジェクトが成立するというものです。
このプロジェクトでは、ハドソン川の桟橋に266,000平方フィートのスタジオキャンパスを建設します。6つのスタジオやオフィス、ライタールーム、その他の支援施設を含む予定で、サンセットピア94スタジオと名付けられます。また、このプロジェクトは自転車道や公園システムと統合され、一般の人々も利用できる施設も設けられます。サンセットピア94の開発者は、2025年末までにプロジェクトを完成させる予定です。
ニューヨークは既にアメリカで2番目に大きなスタジオの拠点ですが、主要な施設は開発費が安いクイーンズにありました。しかし、最近ではパラマウント+、Peacock、Disney+などのストリーミングサービスの登場により、スタジオや製作施設への需要が急増しています。この成長により、スタジオ運営者は家賃を引き上げることができ、新しいスタジオの開発も進んでいます。サンセットピア94の開発者たちは、マンハッタンの最新鋭の製作施設に対して高額な家賃を請求できると考えています。
このプロジェクトはハリウッドやストリーミング業界が厳しい状況にある中で進行しています。ストリーミングサービスは人気がありますが、月額料金を支払う視聴者が十分にいるかどうかについて疑問が呈されています。また、映画業界では俳優や脚本家とスタジオの契約に関する対立から制作が停止しています。しかし、業界関係者の一部は、このストライキが終結すれば需要が急増すると考えています。過去の脚本家ストライキ（2008年）の後も同様の状況が起きたことから、今回も同様の流れが期待されています。
このプロジェクトは、マンハッタンの公共機関とのパートナーシップを2年以上前から計画しています。ニューヨーク市と州は、映画やテレビの製作を促進するためのプログラムや税制優遇措置を提供しています。このプロジェクトには市の所有するピア94も含まれており、5,000万ドル以上の修復費用が充てられます。
この取引では、ボルネードはピア94の長期リースを提供し、ベンチャーの49.9%の持分を所有します。一方、ブラックストーンはサンセットピア94の24.5%の持分を持ち、ハドソン・パシフィックは25.6%の持分を所有する予定です。
WSJ：
New York’s Premier Real Estate Brokerage
