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ニューヨーク不動産仲介のトップチーム
<ニューヨーク不動産マーケット速報>
住宅ローン金利が2001年以来の最高水準である7.23%に達し、昨秋以来初めて7%を超えました。ただし、住宅市場で価格が下落する傾向は見られません。その理由は、住宅所有者が低金利のローンに固執しているため、高金利のローンに切り替えることを避け、売却を控えているからです。これが在庫不足の原因となっています。その一方で、ニューヨークでは高いローン金利を嫌う人々が賃貸住宅を選んでおり、それが賃料の急上昇につながっています。 クイーンズ区では1年間で15%近く家賃が上がりました。 ただこれはリース更新テナントには市場ほど上げていないので、この数字ですが、新規のリースに関しては肌感覚としてはニューヨーク市全体で 20-25% ぐらい上がったように感じます。 今は売るよりも貸す方が懸命だと判断しているのだと思われます。
また、オフィス不動産市場は対照的で、歴史的に低い価格で取引されています。アメリカではまだリモートワークが続いており、特に古いBクラスオフィスのテナントが入りづらい状況です。 それにおいて、この金利高なので、リファイナンスを迎えた途端、相当なマイナスキャッシュフローになります。 今年から来年初めにかけてかなりの数のオフィスリファイナンスが行われ、またFRB(連邦銀行)もまだ金利はしばらく高止まりを続ける確率が高いので、オフィスの不動産は買いのチャンスが続くかと思います。 アメリカ人は日本人ほどオフィス文化が強くなく、勤勉ではないので、リモートワークを好んでおりオフィス回帰は日本ほど進んでいませんが、リモートワークは色々なリサーチからも業務効率は落ちていることが証明されているので、今後少しづつオフィス回帰現象は起こっていくと考えられています。