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ニューヨーク不動産仲介のトップチーム
近年、日本国内の人口減少や低迷する経済成長を背景に、海外不動産投資への注目度が高まっています。
海外不動産投資が浸透している一方で「どこの国に投資すればいいかわからない」「そもそも海外の不動産へ投資する目的がよくわからない」といった疑問を抱く方も少なくないでしょう。
本記事では、海外不動産投資の目的とおすすめの国・都市5選を解説します。
この記事を読むことで海外不動産投資における基礎知識を知れますから、これから海外不動産投資をはじめたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
まずはじめに、海外不動産投資の主な4つの目的、
・キャピタルゲイン
・インカムゲイン
・資産のリスク分散
・永住権取得
についてそれぞれ解説します。
不動産物件の売却によって得られる利益をキャピタルゲインといいます。
将来的な値上がりに期待して不動産を購入し、値上がりしたときに売却することで利益の増額を狙います。
安定成長を続けている先進国に投資するか、新興国の経済成長に期待して投資を行うかで判断が分かれるところです。
不動産の家賃収入によって得られる利益をインカムゲインといいます。
不動産投資の場合、入居者がいる限り毎月の家賃収入を安定して得ることができます。
一方で空室が発生すると収益が悪化するため、空室が発生しづらいエリアや物件を見極める必要があることはいうまでもありません。
投資の世界には「卵はひとつのカゴに盛るな」という言葉があることをご存知でしょうか。
大切な卵をひとつのカゴに盛ると、カゴを落とした時に全滅してしまうことから、分散投資の重要性を表す格言として知られています。
資産の多くをひとつにまとめるとリスクのコントロールが効かなくなるため、実物資産である海外不動産を所有することでトータルのリスク分散に期待できます。
海外不動産投資によって永住権を取得することができます。
多くの国では「投資家ビザ」と呼ばれる制度があり、一定額以上の不動産投資を行うことで外国人には永住権が与えられます。
基本的には数千万円以上の投資が大前提となっており、十分な資産を持っている人に限られた選択肢であるともいえるでしょう。
続いて、海外不動産投資におすすめの5つの国と都市、
・アメリカ(ニューヨーク)
・イギリス(ロンドン)
・マレーシア(クアラルンプール)
・フィリピン(マニラ)
・ポルトガル(内陸部・アゾレス・マディラ)
についてそれぞれ解説していきます。
アメリカは人口増加率がプラスで推移している先進国のひとつです。
世界最大規模の経済を持っているため、安定した投資をできるのがアメリカ不動産投資の特徴といえます。
新興国と比較すると利回りは低いですが、比較的低リスクで安定した収益を狙えるため、海外不動産投資で最も失敗しない国といっても過言ではありません。
ニューヨークは常に世界中から人が移り住んでくるため物件の需要が多く、空室や物件価格の下落といったリスクを抑えた安定的な不動産投資が可能です。
ただし日本と時差が13時間あるため、できる限りコミュニケーションの障害を減らせるよう、信頼できるエージェントを探すことがアメリカ不動産投資では重要なポイントとなります。
イギリスの不動産市場は長期にわたって緩やかな右肩上がりを続けており、社会情勢の混乱などに大きく影響されることのない、安全な投資先として知られています。
アメリカと同じく不動産取引の法整備が整っており、イギリスでは「ソリシター」と呼ばれる弁護士が取引の間に入るため、安全性・透明性の高い取引を行うことができます。
首都ロンドンは留学生の受け入れ数が多く、留学生向けの学生寮投資が少額から検討できる点が特徴です。
住宅需要の高いフルタイム学生が増加傾向にあるなかで、学生向け住居の整備が追いついておらず、高稼働率によって高い利回りを実現しています。
一方デメリットとしては、他国と比べて売買契約締結の手続きが多く、取引が煩雑なことが挙げられます。
マレーシアは東南アジアの中進国で、インフラ環境の整備が進んでいる国です。
東南アジアの中でも人口増加率、GDP成長率がともに著しく「東南アジアの優等生」と称されています。
政府は2025年までに先進国入りを目指す政策を打ち出しており、経済発展に伴う所得の増加によってインカムゲイン・キャピタルゲイン両方の上昇が期待できるでしょう。
首都クアラルンプールの高級コンドミニアムの物件価格は、東京都心の高級マンションと比較して1/3程度です。
先進国にほど近い経済規模を持ちながら、不動産価格は比較的安いことがマレーシア不動産投資の魅力といえます。
ただし、日本人を含む外国人は100万RM(約2,700万円)以下の物件は購入できないといった制約が設けられています。
フィリピンは高い人口増加率と年齢中央値の低さが魅力で、経済成長率も高いことからキャピタルゲインも狙えます。
また日本よりも人口密度が高く、空室率の低い投資に期待できます。
さらに日本と時差が1時間しかなく現地視察をしやすい点も魅力です。
マニラのマカティ地区は多くの企業が集まるフィリピン経済の中心地であり、外国人駐在員を中心に高級コンドミニアムの需要が高くなっています。
治安が良くインフラも整っており、また経済発展が著しく、コンドミニアムがどんどん立ち並ぶエリアです。
フィリピンでは外国人に対して土地の所有が認められておらず、基本的にコンドミニアムへ投資することになります。
投資用物件のコンドミニアムは新築物件が大半を占めていることから、プレビルド(工事中で未完成の物件)のコンドミニアムに投資する場合は、竣工リスクに注意が必要です。
将来的に海外移住を考えているのであれば、ポルトガルへ不動産投資を検討することもおすすめです。
ポルトガルはヨーロッパのなかでも永住権の取得が容易な国であり、不動産投資によって永住権を得られる「ゴールデンビザ」が人気を博しています。
ポルトガル国内の不動産に最低350,000ユーロ(約4,200万円)以上を投資し、不動産の保有が 5年を経過すると永住権の取得が可能となります。
人口の多い都市部や沿岸沿いの住居用物件はビザ申請の対象外であるため、対象地域は内陸部、アゾレス諸島、マディラ島などに限定されます。
また、ゴールデンビザの条件は2022年1月に法改正されたばかりですので、現地不動産エージェントを通じての情報収集は欠かさずに行っておきたいポイントです。
海外不動産投資の目的とおすすめの国・都市5選について解説しました。
海外不動産投資は日本国内の不動産では得られないようなリターンに期待することができます。
また、投資先の国によってさまざまな恩恵を受けられる可能性に満ちていますから、自身の海外不動産投資における目的をしっかりと理解したうえで投資を行ってみてはいかがでしょうか。